座禅会 日々を涼やかな心で

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7月に入りまして、梅雨らしい雨の多い日が続いております。

先月はあじさいの季節で、あじさい祭りを開催いたしました。

あじさいは、花後すぐが剪定の適期なので、これから剪定していきます。

風鈴祭りのほうは8月末まで開催しております。

さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。

初参加の方、4名を含め、22名の方がご参加くださいました。

たくさんご参加いただきまして、ありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。

本日のお話は、夏に因んだ禅語のお話。

「六月買松風 人間恐無値」

(ろくがつにしょうふうをかわば じんかんおそらくはあたいなからん)

中国の宋の時代の末期に生きた、希叟和尚の言葉です。

真夏(陰暦六月)に松の木々を吹き抜けてくる涼しい風を買うとすれば、

世間では値が付けられないほど貴重なものだろう。

この言葉は、夏の季節に吹く涼風の有難さを表現したものと解釈できます。

しかし、この言葉の奥には、禅語としてのメッセージがあると思います。

私達の心の暑さが吹き飛んだ、素晴らしい心境を表現しているといえるのではないでしょうか。

心の中に、気になることや様々な感情をためこみますと、暑苦しいようなしんどさを感じます。

そんな暑苦しい心ではなく、日々を涼やかな心で生きていきたいものです。

そのためには、目の前のやるべきこと、その日のつとめに集中することが大事だと思います。

やるべきことを集中してできた時には、心に荷物がたまらない、涼やかな心境でしょう。

白隠禅師の俳句にこういうものがあります。

「もの持たぬ たもとは軽ろし 夕涼み」

一日の終わりに「今日も頑張った」と思える、涼やかな心で過ごしたいですね。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

来月は、お盆のため、座禅会はお休みです。

次回は、9月の第2土曜日です。是非ご参加ください!

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