座禅会 自分を楽に生きていく
6月に入り、あじさいが次々に開花しております。
早咲きのヤマアジサイがよく咲いており、他のあじさいも開花してきております。
あじさい祭りの期間、6月中旬には今年もたくさん咲いてくれそうです。
さて、今月は、第一土曜日に、座禅会を開催いたしました。
今回は、初参加の方5名を含め、23名の方がご参加くださいました。
ご参加いただきましてありがとうございました!
25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。
本日のお話は、白隠禅師坐禅和讃の一節の話。
坐禅の前にお唱えした、白隠禅師坐禅和讃の最後にこうありました。
『この時何をか求むべき 寂滅現前する故に 当処即ち蓮華国 この身即ち仏なり』
「この時に何を求めることがあろうか 寂滅は今ここにあるのだから
今この場所が蓮華国 今この私が仏である」と。
この時とは、自分の外に幸せを求める心が止み、仏さんと同じように、心が安らかになった時。
臨済宗の宗祖、臨済禅師の言葉「無事是貴人」のように、外に求める事がない人が仏さんです。
寂滅とは、仏教語の涅槃と同義です。涅槃とはインドの古語、ニルヴァーナの音写語。
煩悩の火が吹き消された状態を指し、心が安らかになった状態で、悟りをも意味します。
蓮華国とは、蓮の華が咲く国ですから、仏の国、極楽、浄土のことです。
「今の自分をしっかりと見つめ、今の自分を精一杯生きる時、外に求めて苦しむことはない。
心の安らぎは今ここにあって、悟りの心が活き活きと働き出しているのだから。
今この場所が極楽だ。今この自分が仏さんだ。」と白隠禅師は言われています。
七福神の一人、布袋和尚は中国の禅僧だったと言われております。
袋を背負って、施された食物の残りを袋に入れ、寺に住まず、所々泊まり歩いた布袋さん。
接した人々を、自然と満ち足りた気持ちにさせる不思議な力がありました。
きっと、外に求めることがない安らかな心が、自然と周りに伝わっていくのでしょうね。
そんな、一緒にいると心が安らぐ人が、私達の周りにもいるのではないでしょうか。
人生の中で、自分の理想に向かって努力することは勿論大切です。
でも、自分にできること以上を求めすぎて、苦しまないようにしましょう。
今、ここの、この自分がやるべき事、できる事に集中して生きると、心も楽に生きられます。
そして、自分も心安らいで生きて、自然に周りの人も心が安らいでくれたら、嬉しいですね。
このような話をいたしました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
8日からは、あじさい祭りと風鈴祭りの開催。あじさい祭りは21日までです。
そして、来月の座禅会は、通常通り、第2土曜日の開催です。
是非ご参加ください!
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