座禅会 柳は緑 花は紅

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3月に入りましたが、朝はまだ肌寒い日が続いております。

日中の日差しは、冬の日差しとは違い、春を感じるようにもなってまいりました。

境内の早咲きの桜、河津桜も今満開となっております。

さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。

今回は、初参加の方を含め、20名の方がご参加くださいました。

ご参加いただきましてありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。

本日のお話は、「柳緑花紅」という禅語の話。

中国の宋の時代、政治家、詩人として有名な蘇軾(そしょく)という人がいました。

彼は、東林禅師に禅の教えを学び東坡(とうば)居士と呼ばれたため、蘇東坡とも呼ばれます。

彼の言葉に「柳緑花紅真面目(柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」があります。

柳の色は緑で、花の色は紅で、本来のあるがままの姿をあらわしていると。

仏教では全存在は仏性(仏の性質)を具え、宇宙の大生命が形として現れ出たものと説きます。

仏性を具えるものとして、全ての存在は平等で、等しく尊い存在です。

その上で、人間、獣、鳥、虫、花など、様々な姿をしており、人間の中でも違いがあります。

全てのものは、平等でありながら、違いも歴然としてある。

お互いの優劣を比べずに認め合い、それぞれ自分自身の特色を活かして精一杯生きていく姿。

この世のあるがままの姿から「私達が生きる道」を教えてくれる言葉だと思います。

自分にも周りにも大らかな気持ちになって、自分のできることをして生きていきたいですね。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

来月の座禅会は、遅咲きの桜が開花している頃です。

是非また座禅会にご参加ください!

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