座禅会 日々是好日

新年を迎えました。本年もよろしくお願いいたします。
本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。
1月の座禅会の現地開催は、3年ぶりでした。
初参加の方、2名を含め、21名の方がご参加くださいました。
今月もたくさんの方がご参加くださいました。ありがとうございました。

今回も、ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを着用していただきました。
お経のほうも、参加者の皆様には黙読していただき、私はマイクで唱えさせていただきました。
そして、25分の座禅を2セットした後、マイクで、お話をさせていただきました。
本日のお話は、「日々是好日(にちにちこれこうにち)」の禅語のお話。
中国の唐の時代の末期、雲門禅師という禅僧がいました。
ある時、雲門禅師が弟子たちに言いました。
「十五日已(い)前は汝に問わず 十五日已(い)後 一句を道(い)い将(も)ち来たれ」
今日までの過去のことはお前たちに問わない。
今日からのことについて一句言ってみなさい。
しかし、弟子たちは誰も答えることができません。
そこで、雲門禅師が弟子たちに代わって、こうおっしゃった。
「日々是好日」
毎日が良い日、雲門禅師はどういう心境をおっしゃったのでしょうか。
日々暮らしておりますと、色々な日があります。
体調の良い日、悪い日。天気の良い日、大雨、大雪の日。
仕事がうまくいった日、うまくいかなかった日。
このように、毎日が良い日ばかりではありません。
それなのに、毎日が良い日と言った雲門禅師の心境は我々の常識を超えています。
我々の常識では、昨日は良い日だったが、それに比べて今日は悪い日だったと、その日その日を良い悪いと分けて判断します。
しかし、その日、その日が良い日とは、良い悪いと分けない、過去と比べない生き方。
私達が生きているのは今しかない、どんな事があるか分からない今日一日を絶対的な一日として生き切っていく生き方。
好きという思いもなく、反対の嫌いという思いもなく、その日を受け止めて味わっていこうとする禅の生き方を五文字の言葉で雲門禅師は表現されたのではないでしょうか。
とはいえ、大変な日は、しんどかったりつらかったりします。
そんな時に自分自身で悩んでさらに自分を苦しめても、苦しみが増すばかりです。
大変でも、今できることを一つ一つやっていくしか、前に進む方法はありません。
一つ一つやっていくうちに、またやるべきことが見えてきて、それに打ち込んでいけるようになっていきます。
皆様も大変な時期があるかと思いますが、その日一日と思って、過ごしていきましょう。
このような話をいたしました。
それでは、本年も坐禅会をよろしくお願いいたします!
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