座禅会 禅定から出てくる

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12月に入り、紅葉から落葉の季節となりました。

今月は、落葉の掃き掃除や年末の墓地清掃で忙しくなりそうです。

さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。

今月もたくさんの方がご参加くださいました。ありがとうございました。

今回も、ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを着用していただきました。

お経のほうも、参加者の皆様には黙読していただき、私はマイクで唱えさせていただきました。

そして、25分の座禅を2セットした後、マイクで、お話をさせていただきました。

本日のお話は、仏教の懴悔のお話。

白隠禅師坐禅和讃の中に、こういう言葉がございます。

「夫れ摩訶衍の禅定は 称歎するに余りあり 布施や持戒の諸波羅蜜

念仏懺悔修行等 其品多き諸善行 皆この中に帰するなり」

大乗の(たくさんの人を悟りの岸へ乗せていけるすぐれた)禅定(坐禅)は、

本当にすばらしいものだ。

人に施しをする、戒めをたもつなどの 悟りの岸へ至るための諸々の道も

念仏、懴悔、修行などの多くの善行も すべて大乗の禅定から出てくるものなのだ。

このように、白隠禅師は坐禅の素晴らしさを説かれています。

また、仏教でよくお唱えするものに、懺悔文というものがございます。

「我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身口意之所生 一切我今皆懺悔」

私が昔より造る所の諸々の悪い行いは みな始まりのない遠い昔からの貪り・怒り・愚かな心

により、体・口・心より生ずる所のものです。一切を私は今みな懺悔いたします。

このように、懴悔の文を日常的にお唱えし、自分自身、懴悔して心を清らかにしていきますが、

この懴悔の気持ちも、坐禅、心を落ち着ける禅定によって、自然に出てくるものなのです。

本日は、今年最後の坐禅会でございました。

皆さんも心が落ち着いて、自分自身を反省する気持ちも出てきたと思います。

来年も、また一年、しっかりと頑張ってまいりましょう。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

来年も、座禅会をどうぞよろしくお願いいたします。!

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