座禅会 達磨さんの無功徳
10月に入り、朝晩がだいぶ涼しく感じられます。
境内の落葉樹もだんだんと色づいてまいりました。

さて、本日は、第2土曜日恒例の座禅会を開催いたしました。
初参加の方、8名を含め、19名の方がご参加くださいました。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。
今回も、ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを着用していただきました。
お経のほうも、参加者の皆様には黙読していただき、私はマイクで唱えさせていただきました。
そして、25分の座禅を2セットした後、マイクで、お話をさせていただきました。
本日のお話は、禅宗の初祖、達磨大師について。
達磨大師のご命日は10月5日で、禅宗ではこの日、達磨忌の法要があります。
今から1500年ほど前、達磨大師は、インドから中国に渡りました。
すると、中国の南朝の梁の武帝が、達磨大師を招いて、こう尋ねました。
「私は皇帝に即位して以来、たくさんの寺を建て、経を写し、僧侶を育成してきたが、どのような功徳があるか。」
すると、達磨大師は答えられました。「無功徳」
武帝は、この答えに満足できませんでした。
そんな武帝を見た達磨大師も、ここでは禅の教えを伝えることはできないと、北朝の北魏へ行ってしまわれました。
仏教経典にある通り、善い行いをすれば、当然、善い結果、功徳を得られます。
しかし、達磨大師が伝えたい禅の心、仏心は、功徳を求めない心でした。
それをズバリと「無功徳」と示されていたのです。
なんのはからいもなく、今なすべきことをなしていく禅の心。
そんなすがすがしい心で一日一日過ごしていきたいですね。
このような話をさせていただきました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
来月の11月に入りますと、紅葉の美しい季節となります。
来月の座禅会も、またお越しください!

ドウダンツツジの紅葉
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