座禅会 とらわれない とどまらない

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6月に入り、あじさいが次々に開花しております。

今年は梅雨入りが早く、あじさいも活き活きしているように見えます。

さて、今月は、第一土曜日に、座禅会を開催いたしました。

このたびは、8名の方がご参加くださいました。

今月もご参加いただきありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。

本日のお話は、金剛般若経と沢庵和尚のお話。

金剛般若経の言葉「応無所住而生其心(まさに住する所無くして其の心を生ずべし)」

これは、お釈迦様が弟子の須菩提に説法している場面での言葉です。

「(目で見る色かたち、耳で聞く音声、鼻でかぐ香り、舌で感じる味、皮膚で触れるもの、心で考える事に対してとらわれた心を起こしてはならない。)何ものかにとらわれず、とらわれない心を起こさなければならない。」

このように、お釈迦様は人生を生きるための心の持ち方を説かれています。

江戸時代初期の禅僧、沢庵和尚に「不動智神妙録」という書物があります。

徳川家の剣術指南役、柳生宗矩の要請にこたえ、禅の立場から剣術の極意を説いたものです。

「とどまる心から執着の心が起こり、迷いの絆となる。花や紅葉を見て、見る心は生じながら、そこにとどまらぬのが良い。見るとも聞くとも、一つの所に心をとどめぬのを至極とすることである。」

沢庵和尚は、禅の「とどまらない心」を柳生宗矩に説いています。

一つの所に心がとどまったままでは、次の瞬間、自分の心は自由に働かなくなります。

心にとらわれたものが何もない、活き活きとした状態で今の瞬間に集中する事が大切なんです。

剣術でも、今の私達でも、心の持ち方として目指していきたいですね。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

5日からは、あじさい祭りと風鈴祭りの開催。あじさい祭りは23日までです。

そして、来月の座禅会は、通常通り、第2土曜日の開催です。

是非ご参加ください!

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