座禅会 自分に克って自分を活かす

5月に入りまして、新緑の季節ですが、本堂の沙羅が開花しました。
早咲きの沙羅、「夜明け前」です。
白い花びらがピンクに色づいて、夜明けを感じさせるかわいい花です。
真っ白な沙羅がたくさん開花する、あじさい祭りもだんだん近づいてまいりました。
さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。
初参加の方、3名を含め、17名の方がご参加くださいました。
今月もご参加いただきありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。
本日のお話は、柳生宗矩のお話。
柳生宗矩は、徳川家康に仕え、徳川将軍家の兵法指南役でした。
剣術を極めるために、沢庵和尚に禅の指導を受け、剣術の極意を会得しました。
それは自分に克つことでした。
「人に勝つ道は知らず、我に勝つ道を知りたり」という言葉を残しています。
自分と他人と比較して、すぐれているとか、劣っているとか、そんな心はかえって邪魔です。
油断して失敗したり、できるかもしれないチャンスを最初から諦めるのは勿体ないことです。
すぐれているから勝てるとか、劣っているから無理だと思わないようにしましょう。
自分には自分の特性があり、他人には他人の特性があります。
今の自分に最大限できるのは、今の自分を出し切ることだけに集中すること。
無心になって今の瞬間に集中することです。
そうすれば、普段集中しきれていない自分より、きっと最大限の力を出し切れているでしょう。
自分の邪魔する心に打ち克って、自分を活かしきっていきたいですね。
このような話をいたしました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
来月は、あじさい祭りのため、座禅会は第一土曜日開催です。
あじさいもだいぶ開花していると思います。是非ご参加ください!
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