座禅会 仏心は今を映す鏡
11月になり、境内の紅葉が見頃となりました。
モミジやドウダンツツジが太陽の光を浴びると、紅葉が一段と美しいです。
さて、毎月恒例の第2土曜日の坐禅会が開かれました。
今月は、20名の方がご参加くださいました。ありがとうございます!
そして、いつものように25分の座禅を2セットして、茶話会です。
本日の話は、江戸時代初期の臨済宗の禅僧、盤珪さんの話。
17歳で禅の修行を始められ、大変厳しい坐禅の日々を送られました。
26歳の時、悟りの体験をされ、師匠の禅僧から、その悟りを認められました。
その後、自分の悟った心境を庶民にも分かる言葉で「不生禅」を説きます。
親から産みつけられた「不生の仏心」のままでおればよい。
仏心は、目の前に来たものを映す鏡のようなもの。
鏡は、何か映したからといって、生じたとか滅したとか、汚れたとかきれいになるとかはない。
迷ってしまうのは自分勝手な身びいきゆえで、本来の「不生の仏心」でおれば迷わない。
庶民に「不生の仏心」で生活すれば、今日から仏さんじゃと説いた盤珪さん。
仏心が映し出す「今」を精一杯に生き切り、次の瞬間には、前に映したものを留めない。
そんな鏡のような尊い仏心を私達皆が本来持っているということを伝えたかったんです。
今日は紅葉が見頃ですので、紅葉が美しいなあと今の瞬間を感動していただいて、また来月もお越し下さい。
こんな話をさせていただきました。
来月は、お釈迦様が悟りを開かれた12月、暖かい服装でお越しいただけたらと思います。
ひざ掛けをされても大丈夫です。
来月の坐禅会も是非お越しください!
さっそく盤珪さんの本を購入して読みました。全国を行脚されて、分かりやすい言葉で教えを説かれた方のようですね。「不生禅」、良い言葉ですね。お世話になりました。また次回を楽しみにしています。
坐禅会のご参加ありがとうございました!
盤珪さんのお話をして、さっそく本を買って読んでいただいたとのこと、ありがとうございます。
庶民にも分かるようにと、盤珪さんが考えた「不生禅」は、盤珪さんの慈悲心から生まれた説法ですね。
私ももっと分かりやすく伝えていきたいです。次回もよろしくお願いいたします。