座禅会 自分の心を大きくする

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11月に入り、朝晩肌寒く感じるようになりました。

冬の季節が近づき、紅葉のほうもすすんでまいりました。

境内のドウダンツツジがきれいに紅葉しております。

さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。

今回は、初参加の方、2名を含め、14名の方がご参加くださいました。

ご参加いただきまして、ありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。

本日のお話は、臨済禅師の言葉から主観と客観が一つとなった心のお話。

臨済宗の宗祖、臨済禅師が修行僧に説法した言葉を臨済録から紹介します。

赤肉団上に一無位の真人あり。常に汝等諸人の面門より出入す。未だ証拠せざる者は看よ看よ。

私達の肉体の中に、価値判断のつけようのない、一人のまことの人間がいる。

階級も性別も年齢も貧富もない、世間の価値判断で価値を決められない仏心がある。

その仏心が五感を通して、出たり入ったりしている。

花を見たり鳥の声を聞いて外に出て咲いたりさえずったり、内に入っては暑い寒いと言う。

そんなお釈迦様や達磨さんと同じ心を持っているのに、まだ分からない者は、看よ、看よ。

般若心経にも、同じような部分があります。

この世は空(全ての存在は、無限の関係性の中で変化し続け、そこから独立した存在はない)。

自分の感覚器官、目耳鼻舌皮膚も、その対象、見える聞こえる匂う味わう触れる物もない。

自分と自分以外と分けて考えがちですが、皆つながっていて無関係なものなどありません。

主観と客観、自分と自分以外と分ける世界でなく、一つとなっていく世界が仏の世界なんです。

臨済禅師の3代前の師匠、馬祖禅師とその弟子の百丈禅師にこんな話が残っています。

馬祖禅師と百丈禅師が歩いていると、カモが飛んで行くのが見えました。

馬祖「何だ?」百丈「カモです。」

馬祖「どこへ行った?」百丈「飛んで行ってしまいました。」

馬祖禅師は百丈禅師の鼻をひねりあげました。

百丈「イタタタタ!」

馬祖「飛んで行ってなどおらんじゃないか。」

こんなお話です。

カモの鼻をひねりあげてみせたのでしょうか。

自分の心がこの肉体に閉じこもった小さな心であってはいけない。

本来全ての人が、お釈迦様と変わらない大きな心、仏心を持って生まれている。

見えるもの感じるもの全てが自分と一体、そんな大きな心、仏心がおまえにもあるんじゃぞ。

馬祖禅師は、そのようなお気持ちだったのではないでしょうか。

クマのニュースが度々報道されますが、クマと一つとなれば、駆除すれば良いとはなりません。

自然や動物たちを大事にしてこなかったことに気づけば、自ずと私達の行動も変わるはずです。

自分と周りは一つ、自分の心を大きくして、周りを大事にしていきたいですね。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

来月からは、ストーブを入れまして開催いたします。

上着やひざ掛けなどをご用意して、ご参加いただいて大丈夫です。

来月の座禅会も是非ご参加ください!

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