座禅会 主体性を持って生きる
6月に入り、あじさいの季節となりました。
早咲きのヤマアジサイは満開で、他のあじさいも少しずつ開花してきております。
今月中旬すぎにはたくさん咲いてくれそうです。
さて、今月は、第一土曜日に、座禅会を開催いたしました。
今回は、初参加の方5名を含め、17名の方がご参加くださいました。
ご参加いただきましてありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。
本日のお話は、臨済宗の歴代の僧侶の話。
坐禅の前にお唱えした、白隠禅師の坐禅和讃。
江戸時代の臨済宗の僧侶、白隠禅師が禅の教えを一般民衆に分かりやすく説いたお経です。
「衆生本来仏なり」で始まり、「当処即ち蓮華国 この身即ち仏なり」で締めくくられます。
仏心を持っていることに目覚め、瞬間瞬間の自分を生きればこの世界も仏の世界です。
さらに時代を遡ると、室町時代の一休禅師。その作と伝わる歌にこうあります。
「幼な子の 次第次第に 知恵づきて 仏に遠く なるぞ悲しき」
幼子は自分と他人を分断せず他人の喜び悲しみを自分のことのように感じる心がしっかり働いています。
大人へ近づいていくうちに自分にとっての損得を考えて仏の心が働かなくなってくるのです。
この臨済宗の教えを中国の宋の時代に日本に最初に伝えたのが栄西禅師(1191年帰国)。
そして、臨済宗の宗祖は、中国の唐の時代の臨済禅師です。
その方の言葉に、「随処に主となれば 立処皆真なり」があります。
その場その場で主体性を失わなければ、その人の考えていることはみな正しい。
主体性とは本来備わっている仏の心です。
坐禅で心が落ち着いてととのってきますと、仏の心が働きやすくなります。
損得にこだわらず、人の好き嫌いも作らない、自分も他人も大事にする大いなる慈悲。
世間のこともよく学び観察して、冷静に物事や人を判断できる大いなる智慧。
自分も他の人も幸せな、より良い世界となるように、今から自分はどう生きていくか。
その場その場で心をととのえて行動して、主体性を保ち続けて生きていきたいですね。
このような話をいたしました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
14日からは、あじさい祭りと風鈴祭りの開催。あじさい祭りは22日までです。
そして、来月の座禅会は、通常通り、第2土曜日の開催です。
是非ご参加ください!


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