座禅会 自他共に尊し

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4月に入りまして、気温も上がり、春本番を迎えました。

境内の山側に咲く、遅咲きの桜も満開になってまいりました。

先月は早咲きの桜、今月は遅咲きの桜が春の到来を告げてくれています。

さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。

今回は、11名の方がご参加くださいました。

ご参加いただきまして、ありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。

本日のお話は、4月の行事であるお釈迦様の誕生日に因んだ話。

4月8日は仏教を開いたお釈迦様の誕生日です。

お釈迦様は誕生された時に「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという伝説があります。

「天の上にも天の下にも、ただ我ひとり尊い」直訳で「私は世界で一番尊い存在である」

しかし、実際おっしゃったとは考えにくく、後世の人の尊敬の念から生まれた伝説でしょう。

お釈迦様の教えは自分自身の心をととのえ、その心を頼りにして人生を生きることでした。

人生を生きていく上で頼りとなる心を皆が持って生まれているのです。

そして、お釈迦様はこの世界の生きとし生けるものを慈しむ教えを説かれました。

この世界に生まれた私達は、個性、得意なこと、やりたいことも人それぞれです。

どちらが優れてどちらが劣っているということはなく、個性を尊重して、活かし補い合う。

仏教は、自分の欲ばかり追求する快楽主義でもなく、自分を苦しめ我慢する苦行主義でもない。

その真ん中の道、自分も他人も活かし合う世界をお釈迦様は説かれたのです。

今の世界は多くの人の幸せを願っているように見えて一部の人が力を持ちすぎている世界。

それぞれの自分や地域や国を大切にした上で、自分以外の人や地域や国を大事に思い助け合う。

自分も他人も尊い存在で、どちらも大事にする「自他共尊」の世界にしていきたいですね。

このような話をいたしました。

お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。

来月の座禅会には、どんな花が咲いているでしょうか。

是非また座禅会にご参加ください!

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