座禅会 平常心是道

Pocket

20131012tsubaki

朝晩は大変涼しくなってまいりまして、早くも椿が開花いたしました。

炉開きという椿です。寒さを感じ始めてか、冬の季節を待たずに開花です。

さて、12日は、第2土曜日で、座禅会がありました。

参加者の皆さんは、19名でした。

カープのCS第1戦が行われている中、ご参加いただきありがとうございました。

20131012zazen

25分の座禅を2セットして、茶話会。

このたびも、やまだ屋さんから施菓をいただきました。

いつもありがとうございます。

茶話会の話は、平心是道という禅語のお話。

無門関という禅の書物があります。無門和尚が様々な禅問答を集めて自ら批評したものです。

その中で、師匠の南泉和尚と弟子の趙州和尚の禅問答があります。

趙州和尚 「道とはどのようなものですか?」 (仏の道とはどのような道ですか?)

南泉和尚 「平常心是道」 (ふだんの心が仏の道だ)

ふだんの心とは、煩悩まるだしの心ではなく、あるがままの心。

あるがままを受け入れ当たり前のことをしていくこと、その心、平常心が仏の道だと南泉和尚は答えた。

しかし、あるがままを受け入れることも、当たり前のことをしていくのも色んな妄想が邪魔をします。

そんな妄想に邪魔されないようにするにはどうすればよいか。

今日した座禅をしている時も色んな妄想が出てまいります。

そんな時は、呼吸の数を数えていく数息観に戻っていく。「ひとーつ」と。

そうして、座禅の時に養った無心、平常心を動いている日常に活かしていく。

仕事の時には、「仕事~」っと。妄想を相手にせず、今の事に打ち込んでいく。

過去のことが気になっても、「今でしょ~」っと。

そのようにしていけば、平常心の生活に近づいていけるように思います。

無門関の著者、無門和尚は、この禅問答に詩を添えています。

「春に百花あり、秋に月あり、夏に涼風あり、冬に雪あり、

若し閑事(かんじ)の心頭に挂(かか)る無くんば、便ち是れ人間の好時節」

春には沢山の花が咲く、秋には美しいお月さんが出る、夏は暑いが風が凉しい、冬は寒いが雪が風流だ、

もし、むだごとが心にひっかかることがなければ、いつでも人間にとっての好時節である。

座禅を日常に活かして平常心の生活をしてまいりましょう。

このようなお話をいたしました。

来月は紅葉の季節、ドウダンツツジやモミジがきれいに紅葉してくれると思います。

是非、来月の座禅会にお越し下さい!

Pocket

コメントを残す

CAPTCHA


このページの先頭へ