座禅会 大慈悲心

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20140510zazenkai

5月10日の第2土曜日には、坐禅会が開かれました。

25分の座禅を2セットして、茶話会。

このたびも、やまだ屋さんから施菓をいただきました。

いつもありがとうございます!

この日は翌日が母の日ということで、慈悲の話。

母親は子供の喜びや悲しみを自分の事のように感じるものです。

母親の子供を慈しむ心は仏さんの心そのものですが、自分の子供以外となると、そうもいきません。

お釈迦さまなどの仏様の慈悲の心は、母親の慈悲心を全ての生きとし生けるものへと広げたものなんです。

江戸時代の禅僧、白隠禅師にこのような逸話が残っています。

白隠禅師の住む町に、禅師の徳を慕う男性信者がおりました。

その者の娘と、ある男性との間に子供ができたのです。

娘は父親から厳しく責められ、つい嘘をついて、「実は、白隠和尚さまが‥‥」と答えてしまいました。

父親は大いに怒り、赤ん坊を抱いて白隠禅師のお寺へ行って罵ると、赤ん坊を禅師に渡して帰りました。

白隠禅師は、言い訳一つせず、赤ん坊を育てました。

托鉢に出るときは、赤ん坊を懐へ入れて、もらい乳をして歩いて回りました。

赤ん坊の母親は、その様子を見て、大いに悔いて、自分の父親に事実を話しました。

父親は大いに驚き、急いで白隠禅師のもとへ向かって謝りました。

白隠禅師は、「そうか。この子に父親はおったのか。」と、全く責めたりせずに、赤ん坊を返したそうです。

白隠禅師は、父親が怒って来た時、いきさつをよく分かっていらっしゃったでしょう。

しかし、父親、その娘、何より赤ん坊のことを思って、濡れ衣を着られた。

その後、娘が反省し、父親が謝罪しに来た時も、責めるどころか喜んで赤ん坊を返された。

白隠禅師は、全ての人を包み込むような慈悲の心を持っておられました。

私達も、自分の家族、そして全ての生きとし生けるものを慈しんでいく、仏の慈悲心を育てていきましょう。

まずは、明日は母の日ということで、母へのプレゼントを考えたいと思います。

このようなお話をいたしました。

来月は、あじさい祭りがございます。あじさいのご観賞と共に、座禅会にも是非ご参加ください!

 

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