座禅会 寒い時には凍えきる

3月に入って、ようやく梅が開花いたしました。
2月は寒い日が続きましたが、その寒さを耐えて1か月遅れの開花となりました。
河津桜もやっと蕾が膨らみ、これから開花いたします。
さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。
今回は、初参加の方4名を含め、15名の方がご参加くださいました。
ご参加いただきまして、ありがとうございました!

25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。
本日のお話は、洞山無寒暑という禅の話。
中国の唐の時代の禅僧、洞山禅師にある僧が尋ねました。
僧「寒さ暑さが到来した時どのように回避しますか?」
洞山禅師「どうして寒さ暑さのない処へ行かないのだ」
僧「寒さ暑さのない処とはどういう処ですか?」
洞山禅師「寒い時にはそなたを凍え切らせ、暑い時はこの上なく熱くするのだ」
寒い時には寒さに徹して暑い時には熱さに徹する。
その中に思いっきり入っていけば、寒いだの暑いだのという心境を超えていけます。
室町時代の禅僧、大休禅師は常にこう言っていたといわれています。
他人をほめる人に対し、「その人は死んだ人か?」と尋ね、「健在です」と言われると、
「それならば褒めることは無用だ。その人もこれから先どんな仕損ないがあるかもしれん。」
他人をそしる人に対し、「その人は死んだ人か?」と尋ね、「健在です」と言われると、
「それならばそしることは無用だ。その人もこれから先どんな手柄を立てるかもしれん。」
「人の善悪は死後にならねば申せぬものじゃ。」
過ぎ去ったことをどうこう言うより、今からどう生きるかで人生は変わります。
寒い時、暑い時、苦しい時、それを避けて生きれば、充実した一日一日とはならないでしょう。
苦しみにも入り込んで全力で生きる。
そうすれば、未来は大きく開けて、後悔のない素晴らしい人生となっていくと思います。
これから先の一日一日、頑張っていきたいですね。
このような話をいたしました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
来月の座禅会は、桜がまだ咲いているでしょうか。
是非また座禅会にご参加ください!

河津桜がもうすぐ開花
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