座禅会 空で見ていく
今年も早いもので12月に入り、季節も晩秋から冬へと移りました。
境内のドウダンツツジも、紅葉から落葉へと姿を変えております。
さて、本日は、第2土曜日で、恒例の座禅会を開催いたしました。
今回は、初参加の方を含め、20名の方がご参加くださいました。
たくさんの方、ご参加いただきまして、ありがとうございました!
25分の座禅を2セットした後、お話をさせていただきました。
本日のお話は、般若心経の一節から。
最初にお唱えした般若心経の一節にこうあります。
「是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減」
「この世のあらゆる現象は空という姿をしている。生じることなく滅することなく、
汚れることなく清らかになることなく、増えることなく減ることもない」と。
全ては、無数の縁で繋がりながら、変化し続けるという性質(空)があります。
それに対して、その時の一時的な状態を私達が見て、色々な分別をしてしまうのです。
生まれた滅した、汚れた清らかになった、増えた減ったと、自分の物差しで分けて見ます。
そこを、一時的な個別の姿にとらわれず、変化し続ける全体性の繋がり(空)から見ていく。
すると、自分と他人、好き嫌い、損得の対立的な考え、自己中心的な感情的思考を離れて、
縁で繋がりあった全存在を分断せずに受け止める、大きな心で生きられると思います。
今年も、色々と大変な年で、多くの方が良い方向に変化したいと思った年だと思います。
来年は、皆でより良い方向に変化できる年になれますよう、過ごしていきたいですね。
このような話をいたしました。
お話の後、参加者の皆さんには、お茶とお菓子をお持ち帰りいただきました。
今年も残りわずかとなりました。
皆様、良いお年をお迎えください。
また、来年も座禅会をよろしくお願いいたします!
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