座禅会 良寛さんの生活

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10月に入り、すっかり秋めいてまいりました。

境内には、芙蓉がよく咲いております。

さて、本日は、第2土曜日恒例の坐禅会が開かれました。

初参加の方9名(1名は外国人の方)を含め、25名様がご参加くださいました。

たくさんのご参加、ありがとうございます!

そして、いつものように25分の座禅を2セットして、茶話会です。

本日の話は、江戸時代の禅僧、良寛さんの逸話から。

越後長岡藩(今の新潟県)の藩主、牧野忠精は、領内に良寛禅師がいると知ります。

「良寛禅師の五合庵を訪ねる」との殿様の言葉を聞いた名主は、村人に掃除させます。

五合庵の周りに生えた草や落ち葉は、きれいに掃除されました。

外出先から戻ってきた良寛さんは、「今年の秋は、虫の音が聞けんなあ。」と言います。

その後、牧野公が五合庵を訪ね、良寛さんのためにお寺を建て住職としたい旨を告げます。

良寛さんは、次の句を牧野公に送りました。

「焚くほどは 風がもてくる 落葉かな」

料理・食事・洗面を1つの器でされていた良寛さんの「足るを知る」今の生活が感じられます。

牧野公も、幕府の老中をつとめたほどの名君。良寛さんの心を察し、諦めて帰っていきました。

知足の生活は、禅の「外に求めない」教えに通じます。

知足の教えを大事にしながら、今をしっかり頑張りましょう。

こんな話をさせていただきました。

来月は、境内のドウダンツツジが紅葉します。

坐禅会にも是非お越しください!

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2 Responses to “座禅会 良寛さんの生活”

  1. はひ より:

     ちょうど良寛さんの本を読んだところでしたので、よく分かりました。ありがとうございました。

    • 副住職 より:

      坐禅会へのご参加ありがとうございました!
      良寛さんには、色々な逸話が伝わっていて、親しみが持てる方ですね。
      また、良寛さんのお話も出てくると思います。よろしくお願いいたします。

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