座禅会 今日もまた風流

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5月に入りまして、一気に夏になったような暑さとなりました。

さて、本日は、第2土曜恒例の座禅会が開かれました。

初参加の方を含め、16名の方がご参加くださいました。

ご参加いただきまして、ありがとうございました!

そして、いつものように25分の座禅を2セットして、茶話会です。

本日の話は、 良寛さんの風流なお話。

江戸時代の禅僧、良寛さんが、五合庵という庵にいる頃のことです。

ある年のこと、庵の床下まで、タケノコが伸びてきました。

それを見つけた良寛さん、なんと床板をはずし、タケノコの成長を見守ります。

やがて、天井に届くまで成長すると、今度は天井を破いてしまいました。

さらに、屋根まで届くと、なんと屋根まで壊して、竹を成長させたのです。

雨漏りがしても、雪が吹き込んでも、それも風流と受け止める良寛さん。

竹を見ながら、夜は星を仰いで暮らしたそうです。

自分の損得にこだわらず、その時、その季節を風流と受け止める良寛さん。

私達も、小さいなことにこだわらず、これもまた風流と受け止めて、穏やかに毎日を過ごしていきたいですね。

このような話をいたしました。

来月は、あじさいの季節です。

境内のあじさいもご覧になって、坐禅会にも是非ご参加ください!

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2 Responses to “座禅会 今日もまた風流”

  1. ヒグチ より:

    竹のお話では生活で不便な点がありますが、一方、風流という見方もあると言うことですね。
    私はこれまで人のほんの一ヶ所の悪い所を見つけるとついつい『ああ、この人は悪い人だな』と決めつけてしまいがちでしたが、良い面も悪い面も変に分別せずそのまま純粋に受け止めようと思います。

    ちなみに、良寛さんと一休さんは突飛な行動でも有名ですが、両者とも青年期はとてと真面目で優秀な僧侶だったそうですね。

    • 住職 より:

      コメントありがとうございます。
      良い悪いと分別せずにありのままを受け止めるということも、禅の教えだと私も思います。
      そして、その時が過ぎればそれを忘れて、次の瞬間またありのままを映し出していく、そんな鏡のような心が「本来仏さん」の私達の心だと思っています。
      私も、その時その時を、心をまっさらにして、ありのままを受け止めて、過ごせるようにしていきたいと思います。
      良寛さんも一休さんも、若い頃は非常に真面目な修行僧でしたが、悟りの証明をいただいた後は、個性的な生き方をされていますね。
      どちらも、悟り臭さも抜けて、「とらわれない自由な心」で生きられた、個性の違う立派な禅僧だと思います。

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