座禅会 莫妄想(まくもうぞう)
今日は第2土曜日で、毎月恒例の坐禅会がひらかれました。
このたびは、初参加の方々を含め、26名の方がご参加くださいました。ありがとうございます!
おつとめを10分位した後、25分の坐禅を2回おこない、茶話会となりました。
茶話会の話は、莫妄想(まくもうぞう)の話。
座禅の時に、皆さん妄想が浮かんできたでしょうか。
中国の唐の時代の禅僧に無業和尚という方がいます。
この無業和尚は何を尋ねられても、「莫妄想(妄想することなかれ)」と答えて、一生を過ごしたそうです。
この妄想というのがいかに私達の心を悩ませるか、あれこれ考えず今のやるべきことをしっかりやれということで、無業和尚は「莫妄想」と答えていたのでしょうか。
この莫妄想に似た禅語で「莫煩悩」という言葉があります。
鎌倉幕府執権の北条時宗公の招きで来日した無学祖元禅師が、二度目の元との戦いを前に、時宗公に与えた言葉です。
一度目の元寇を乗り切った時宗公でしたが、二度目の元寇に際して、時宗公の心を見透かしたように、無学祖元禅師は、「莫煩悩(わずらい悩むことなかれ)」の言葉を送ったのでしょう。
二度目の元寇も乗り切ることができました。
私達もふだんの生活で、妄想、余計な考えが浮かんできたら、座禅と同じように呼吸の数を数えてみましょう。そしてまた、今やるべきことをしっかりやっていく、「莫妄想」の生活を送ってまいりましょう。
このような話をいたしました。
また、来月の座禅会も是非お越し下さい!
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