座禅会 精進の力

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6月の父の日から始まった「あじさい祭り」も終わりまして、いよいよ夏本番を迎えました。

今日は第2土曜日で、毎月恒例の坐禅会がひらかれました。

このたびは、合気道の方々を含め、36名の方がご参加くださいました。ありがとうございます!

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おつとめを10分位した後、25分の坐禅を2回おこない、茶話会となりました。

本日の施菓は、合気道光輝会の皆様、施茶は参加者の女性の方からしていただきました。

ありがとうございます!

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さて、今日の茶話会の話は、精進の話。

精進とは、物事に精魂をこめてひたすら進むことです。

その昔、奈良の元興寺というお寺に明詮という若いお坊さんがおりました。

明詮は早くに両親を亡くしたため、出家したのです。

しかし、修行が厳しいので、お寺を飛び出そうと決意しました。

そして、お寺を出ようとしたのですが、急に雨が降ってきました。

そこで、雨があがってからお寺を出ようと思い、しばらく雨宿りすることにしました。

雨宿りしながら、軒下にある敷石に雨だれが落ちるのを見ておりますと、なんと敷石に穴があいています。

それを見て、明詮はハッとしました。

「これはえらいことだ。この小さな雨だれが長い年月をかけて、固い石に穴をあけたのか。師匠に叱られてばかりの私でも、この雨だれのように努力を続けていけば、修行を成就できるにちがいない。」

そう思い、お寺を出るのをやめて、ひたすら修行に打ち込みました。

そして明詮は、後に立派な僧侶となったそうです。

お釈迦様の言葉にもこういう言葉があります。

「水がたえず流れる時、よく石を穿つ。精進すれば難しいものはない。だから勤めて精進しなさい。」

難しいなあと途中であきらめそうになっても、こつこつ努力を続けることで大きな成果が得られるものです。

座禅も続けていきますと、最初は姿勢が安定しなかったものが次第に楽に坐れるようになります。

考え事が多く集中できなかったものが段々と考え事が少なく集中して坐れるようになってきます。

余計なことは考えないで、今私達が頑張っている目標に向かって、ひたすら精進していきたいですね。

このような話をいたしました。

来月の座禅会は、お盆の行事があるため、お休みです。

次回の座禅会は9月になります。またお越し下さい!

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