座禅会 白隠禅師の修行

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さて、本日は第2土曜日で、恒例の坐禅会が開かれました。

初参加の方を含め、11名のご参加をいただきました。

寒い中、お越しいただき有り難うございました!

いつものように、25分の座禅を2セットして、茶話会。

このたびも、やまだ屋さんから座禅会の皆様に施菓をいただきました。

いつもありがとうございます!

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この日の茶話会の話は、白隠禅師の話。

今の静岡県出身の白隠禅師は、幼い頃の名前を岩次郎といいます。

11歳の時に、母に近くのお寺に連れられて、お説教を聞き、地獄という所の恐ろしさに身震いしました。

小さい頃より、数々の悪さをしていた岩次郎は、それ以来、地獄の苦しみを逃れたいということを考えるようになりました。

両親に何度も出家をしたいと願い出て、ついに、15歳の時に出家を許されました。

24歳の時に、今の新潟県にある英巌寺の性徹和尚のもとで修行中に、遠くから聞こえるお寺の鐘の音を聞いて悟りを開きました。

そのすぐ後、今の長野県の飯山にある正受老人のもとに移り、さらに厳しい指導で大きな悟りを開きました。

白隠禅師は、42歳の時、また大きな悟りを経験され、84年の人生の前半生が修行の時代とされています。

子供の頃の地獄の苦しみを逃れたいという願いは成就され、心の迷いの雲が完全に晴れました。

白隠禅師の後半生は、多くの人に禅の教えを広められました。

その一つが「白隠禅師坐禅和讃」です。一般の民衆にもわかりやすいように著されました。

その中で、「無念の念を念として うたうも舞うも法の声」とあります。

他のことを考えず無心に、うたったり舞ったりするのも仏の教え。

私達は、無心に物事をしている時もありますが、他のことを考えて考えすぎて無心になれない時もあります。

もっと無心にできれば物事を進めていけるのにと思う時があります。

本日行った坐禅は、呼吸に意識を向けて、考え事をしない訓練をしています。

考え事がぽつぽつ出てきたら、それを相手にせずに、呼吸に意識を向けていきましょう。

考え事はさっと消えていって、また無心に戻れます。

白隠禅師ほど長い修行はできませんが、月に一度、観音寺に修行しに来て下さい。

このような話をいたしました。

新春を迎え、椿が咲き始めております。例年よりも暖かい冬で開花も早いようです。

2月の坐禅会もどうぞお越し下さい!

白寿(ツバキ)

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