座禅会 断捨離も離れる

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暖かい日が続いておりましたが、週末から一気に寒さが厳しくなりました。

境内のドウダンツツジの紅葉も終わりました。

さて、本日は、第2土曜日恒例の座禅会がございました。

初参加の方、3名を含め、17名の方がご参加くださいました。

小雪が舞う中、お越しいただき、ありがとうございました。

そして、いつものように25分の座禅を2セットして、茶話会です。

本日の話は、断捨離の話。

2010年の流行語にノミネートされた断捨離。

インドのヨガの行法、断行、捨行、離行をもとにしたものだそうです。

断は、入ってくる不要な物を断つ。

捨は、持っている不要な物を捨てる。

離は、物への執着を離れる。

このうちの「捨」は、使ってないけど使えるから捨てるのは「もったいない」といって、なかなか捨てられません。

しかし、使われないままという方が「もったいない」です。

物資として送るなどして使ってもらう方が、物を活きます。

そして、「執着を離れる」ことは、仏教そして禅の教えでも大事なことです。

禅の言葉で「放下着」(捨ててしまいなさい)という言葉があります。

「無一物の心境になったのですが、この上どう修行すればよいですか」という問いに対して答えた言葉です。

「自分は素晴らしい心境になった」という心も執着になってしまいます。

それも捨てきってこそ、本物だということでしょう。

断捨離も、物への執着を離れ、心の重荷を下ろすのに役立つと思います。

ただ、「断捨離がいい」といった考えが執着とならないように、それも忘れ切った、本当に執着を離れた生活を送っていきたいですね。

このような話をいたしました。

本年も坐禅会へたくさんのご参加ありがとうございました。

来年も坐禅会をよろしくお願いいたします!

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5 Responses to “座禅会 断捨離も離れる”

  1. はひ より:

     今年も終わります。大変お世話さまになりました。おかげさまで座禅会に参加して2年半になりました。
     来年をどう生きてどう迎えるか自問してみようと思います。

    • 副住職 より:

      座禅会に参加されてから、もう2年半になられるのですね。
      今年もありがとうございました。
      この一年を心の中で区切りをつけて、また来年の新たな目標に向け精進していきたいですね。
      来年もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. 安永達生 より:

    一月の座禅会 ありがとうございました。

    我を捨てる

    執着しない

    何度も 稽古していこうと思います。

    • 副住職 より:

      今月も座禅会のご参加ありがとうございます。
      自我から湧き出る色々な思いにとらわれてしまう日常生活。
      「常に何もおもはぬは、仏のけいこなり」
      自我を捨てきった、楽になった心で過ごしていきたいですね。

  3. 安永達生 より:

    老師の

    「かしこきは わが身のための かたきなり おろかになれば すみよしの神」

    しみじみと心に響きます。

    良いものをありがとうございます。

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