座禅会 平常心是道
朝晩は大変涼しくなってまいりまして、早くも椿が開花いたしました。
炉開きという椿です。寒さを感じ始めてか、冬の季節を待たずに開花です。
さて、12日は、第2土曜日で、座禅会がありました。
参加者の皆さんは、19名でした。
カープのCS第1戦が行われている中、ご参加いただきありがとうございました。
25分の座禅を2セットして、茶話会。
このたびも、やまだ屋さんから施菓をいただきました。
いつもありがとうございます。
茶話会の話は、平常心是道という禅語のお話。
無門関という禅の書物があります。無門和尚が様々な禅問答を集めて自ら批評したものです。
その中で、師匠の南泉和尚と弟子の趙州和尚の禅問答があります。
趙州和尚 「道とはどのようなものですか?」 (仏の道とはどのような道ですか?)
南泉和尚 「平常心是道」 (ふだんの心が仏の道だ)
ふだんの心とは、煩悩まるだしの心ではなく、あるがままの心。
あるがままを受け入れ当たり前のことをしていくこと、その心、平常心が仏の道だと南泉和尚は答えた。
しかし、あるがままを受け入れることも、当たり前のことをしていくのも色んな妄想が邪魔をします。
そんな妄想に邪魔されないようにするにはどうすればよいか。
今日した座禅をしている時も色んな妄想が出てまいります。
そんな時は、呼吸の数を数えていく数息観に戻っていく。「ひとーつ」と。
そうして、座禅の時に養った無心、平常心を動いている日常に活かしていく。
仕事の時には、「仕事~」っと。妄想を相手にせず、今の事に打ち込んでいく。
過去のことが気になっても、「今でしょ~」っと。
そのようにしていけば、平常心の生活に近づいていけるように思います。
無門関の著者、無門和尚は、この禅問答に詩を添えています。
「春に百花あり、秋に月あり、夏に涼風あり、冬に雪あり、
若し閑事(かんじ)の心頭に挂(かか)る無くんば、便ち是れ人間の好時節」
春には沢山の花が咲く、秋には美しいお月さんが出る、夏は暑いが風が凉しい、冬は寒いが雪が風流だ、
もし、むだごとが心にひっかかることがなければ、いつでも人間にとっての好時節である。
座禅を日常に活かして平常心の生活をしてまいりましょう。
このようなお話をいたしました。
来月は紅葉の季節、ドウダンツツジやモミジがきれいに紅葉してくれると思います。
是非、来月の座禅会にお越し下さい!
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