座禅会 今日ただいまの心
１１月に入り、紅葉の季節を迎えました。
境内のドウダンツツジも真っ赤に紅葉しております。
さて本日は、第２土曜日で、毎月恒例の坐禅会が開かれました。
今月は、初参加の方、６名を含め、２１名の方がご参加くださいました。
たくさんのご参加をいただき、ありがとうございます！
そして、いつものように２５分の座禅を２セットして、茶話会です。
本日の話は、正受老人の『一日暮らし』の話。
正受老人は、江戸時代の禅僧で、あの白隠禅師のお師匠様です。
その正受老人の『一日暮らし』の生き方を一部ご紹介します。
「今日一日が自分の生涯だ」という気持ちで過ごせば、
無意味な時間を過ごすことなく、充実した一日を過ごすことができる。
一日一日と思って一生懸命に生きれば、
百年でも千年でも充実して過ごすことができる。
人生の中で一番大切なことは、「今日ただいまの自分の心」なのだ。
それをおろそかにしていては、翌日などというものはない。
今日をきちっと一生懸命に務めるように心がけなければ、
明日という日も堕落した日になってしまう。
今日一日をしっかりと務め、
明日もまたそのような一日がくるようにしなければならない。
正受老人は、充実した生涯を過ごすには、
「今日ただいまの自分の心」で、今の自分を完全燃焼して生きろと言われます。
『一夜賢者経』というお経の中にも、同じような言葉が出てまいります。
過去を追うな 未来を念（おも）うな
過去はすでに捨てられた 未来はまだ来ていない
されば、ただ現在するところのものを そのところにおいてよく観察すべし
揺らぐことなく、動ずることなく、それを見きわめ、それを実践すべし
ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ。
ふだんの生活で、過去や未来のことが気になることがあります。
あの時こうすればよかった、この後のことはどうすればよいだろうか…
こんな妄想が出た時は、気合を入れ直して、「今」に集中しましょう。
そうすれば、その日は充実した一日となるはずです。
「今日、只今（ただいま）の心」で充実した日々を過ごしていきたいですね。
このような話をいたしました。
また、来月の坐禅会も是非お越しください！
12月8日 座禅会ありがとうございました。断捨離のお話心に残ります。
「今を生きます。」
来年もよろしくお願いいたします。
本日は、座禅会にご参加くださり、有り難うございました。
また、ご感想をいただき、ありがとうございます。
私も「今を生きる」を継続してまいりたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。