座禅会 それがはたらく時

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昨日の七夕で、今年のあじさい祭りも終わりました。

これから、あじさいの剪定作業で忙しくなります。

さて、本日は、第2土曜日恒例の坐禅会が開かれました。

今回は、合気道の方々も来られて、32名様がご参加くださいました。

蒸し暑い中、たくさんのご参加、誠に有り難うございました!

25分の座禅を2セットして、茶話会。

本日の話は、禅で大事な「無心」の境地を追究した方々の逸話をご紹介。

日本文化に深く浸透している禅は、日本人の精神性、武道や芸の道に影響を与えています。

まず、1人目は、剣・禅・書の達人、山岡鉄舟から禅を学んだ落語家の三遊亭円朝氏。

山岡鉄舟の「落語家は舌をなくさない限り、本心は満足しない」との言葉を受けます。

禅の修行を二年間、自ら感じる所があり、舌をなくして話すということが分かりました。

もう1人は、阿波研造氏から弓道を学んだ「弓と禅」の著者オイゲン・ヘリゲル氏。

ドイツの哲学者で、禅に関心を持ち来日。禅を学ぶ一つの方法として弓道を選びます。

弓の技術だけでなく禅の修行も熟達した、弓道の師匠、阿波研造氏による指導。

ヘリゲル氏は、腹式呼吸、脱力、無心で射る、約五年の厳しい稽古で五段の免状を得ました。

無心とは、あれこれと余計なことを考えず「今の瞬間」に集中をした状態。

その時、考えすぎて本来の力を出し切れていなかった「それ」が活き活きと働きだすんでしょうね。

普段から、腹式呼吸で呼吸をととのえて、今の瞬間、瞬間を無心になって生きたいですね。

このような話をいたしました。

さて、来月は、お盆で坐禅会はお休みです。

次回の坐禅会は9月です。次回もよろしくお願いいたします。

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2 Responses to “座禅会 それがはたらく時”

  1. はひ より:

     「弓と禅」を読みました。無心ですか。なかなか私には難しいものですね。意識して過ごしてみたいです。座禅会に参加させていただき1年になりました。今後も継続したいです。よろしくお願いいたします。

    • 副住職 より:

      「弓と禅」を読んでくださったのですね。ありがとうございます。
      無心になる時はあるのですが、それを持続していくのは難しいですね。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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